梶田隆章氏の母校、埼玉大学が公開した物理の実験風景。ノーベル賞受賞者ラッシュに、改めて地方の国立大学が注目を集めている=2015年10月7日、埼玉県さいたま市桜区(宮野佳幸撮影)。※画像を一部加工しています。【拡大】
今年のノーベル賞の医学・生理学賞と物理学賞の受賞が決まった大村智(さとし)氏(80)と梶田隆章氏(56)をはじめ、近年の日本人受賞者に地方国立大出身者が目立っている。今年を含む過去5年間でみると、受賞6人のうち旧帝国大を除く地方国立大出身者は4人を占める。大学関係者からは「(有力国立大より)重圧が少なく、のびのびと学べる雰囲気があるのでは」との声も上がる。地元の強みを生かした取り組みを始めた大学もあり、人材の供給源としても注目を集めている。
「広い裾野」結実
これまで自然科学系の医学・生理学、物理学、化学の各賞を受賞した日本人は21人。うち15人が東京大や京都大をはじめとする旧帝大出身者だ。
近年では、2012年に神戸大出身の山中伸弥・京大教授(53)=医学・生理学賞、昨年は徳島大出身の中村修二・米カリフォルニア大サンタバーバラ校教授(61)=物理学賞=が受賞している。