サイトマップ RSS

【佐藤優の地球を斬る】トルコ大使館前の衝突は民族対立の拡大 (2/3ページ)

2015.10.31 10:00

トルコ大使館前で在外投票に集まった人たちがが乱闘。警察官や機動隊員が出動する騒ぎとなった=2015年10月25日、東京都渋谷区神宮前(鈴木健児撮影)

トルコ大使館前で在外投票に集まった人たちがが乱闘。警察官や機動隊員が出動する騒ぎとなった=2015年10月25日、東京都渋谷区神宮前(鈴木健児撮影)【拡大】

  • 作家、元外務省主任分析官の佐藤優(まさる)さん=2014年3月20日、東京都新宿区(大里直也撮影)

 大統領権限で再選挙

 トルコでは2002年から13年間にわたり公正発展党(AKP)が議席の過半数を獲得し、単独政権を維持してきた。しかし、6月7日の総選挙ではクルド系の政党に票を奪われる形で議席を減らし、過半数を獲得することができなかった。このため、公正発展党による単独政権を目指すエルドアン大統領が、大統領権限で11月1日に再選挙の実施を決定した。トルコでの投票に先立って、10月25日に東京のトルコ大使館で、日本に在住する有権者のための在外投票が行われ、今回の衝突が起きたのだ。

 クルド人はクルド語を母語とし、独自の歴史と文化を持つにもかかわらず、第1次世界大戦に勝利した英国とフランスがオスマン帝国を解体した際、クルド人居住地域(クルディスタン)が、トルコやシリア、イラク、イランに分断された。現在のクルド人人口は約3000万人と推定され、国家を持たない世界最大の民族といわれている。トルコ、イラク、イラン、シリアにおいて、クルド人は少数民族として差別されている。トルコでは1984年に武装組織「クルディスタン労働者党」(PKK)が分離独立を求めて武装闘争を開始し、トルコ政府との関係が緊張している。エルドアン政権は、2013年1月から収監中のPKKのアブドゥッラー・オジャラン党首と対話を始め、強硬策を軌道修正している。

同様の事件続く恐れも

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。

ページ先頭へ