サイトマップ RSS

【国際政治経済学入門】迷走する「GDP600兆円」達成論議 (4/4ページ)

2015.11.4 09:30

企業・金融機関の対外投資、内部留保と日銀資金=2008年末~2015年6月末。※データ:財務省、日銀、CEIC

企業・金融機関の対外投資、内部留保と日銀資金=2008年末~2015年6月末。※データ:財務省、日銀、CEIC【拡大】

  • 安倍晋三(しんぞう)首相が掲げるGDP600兆円は日本再生に不可欠だが、議論は迷走状態のままだ=2015年9月24日、東京都内(AP)

 内部留保に課税を

 グラフは、12年末にスタートしたアベノミクスの成果を端的に示している。「第1の矢」異次元の金融緩和効果で日銀資金は6月末までに181兆円、9月末までに200兆円以上も増えた。6月末までに企業と金融機関の内部留保である利益剰余金は80兆円増えた。日銀資金の増発に誘導されて円安が進行し、企業は収益を大幅に増やしているが、多くは内部留保となって蓄積する一方だ。財務省の法人企業統計によると、14年度の企業全体(金融機関を除く)の税引き前利益は4兆円増えたが、利益剰余金は26兆円も上積みされた。法人関連税の増加額はゼロだ。

 利益剰余金増加はいわばアベノミクスのおかげである。その80兆円のうち50兆円を国内向け設備投資や賃上げに回せば、14年度490兆円のGDPはぐっと600兆円に近づくだろう。投資や所得増による波及効果でGDPは大きく飛躍するからだ。設備投資減税は廃止どころか、強化すべきだし、代わりに内部留保に課税すべきではないか。(産経新聞特別記者・編集委員 田村秀男/SANKEI EXPRESS

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。

ページ先頭へ