USDPは、現職閣僚など幹部が軒並み落選したもようで、劣勢に立たされている。ただ、テイン・セイン大統領(70)は7日の演説で、「政府と国軍は、自由で公正な選挙結果を尊重する」とした。
ミャンマーの国会は、上下両院定数計664議席の4分の1が軍人に割り当てられ、残る498議席が民選議員枠。武装勢力活動地域で7議席の投票が中止されたため、計491議席が改選対象となった。(ヤンゴン 吉村英輝/SANKEI EXPRESS)
≪政権移譲に現実味 必要な国軍との和解≫
ミャンマーの総選挙は、野党、NLDの躍進が確実となり、政権移譲の現実味が増してきた。ただ、現政権は大統領を筆頭に元軍幹部が主要ポストを占め、政府も軍人OB中心に構成される。国政経験がほとんどないNLDが政権を担うには、長期間対立してきた国軍とも「和解」して人材登用などで協力し、国の安定と成長に向けた体制を築けるかが問題となりそうだ。