新政権発足に向けた大統領候補の調整は、新議会発足後の来年2月に本格化するとみられるが、大統領や閣僚などを務められる人材は党内「見当たらない」(外交筋)。候補者名簿も「スー・チー氏の頭の中にしかない」(外交筋)とされる。
国政運営経験がほとんどないスー・チー氏だが、「私が政策を決める」とも豪語している。あからさまにかいらいの大統領を使って実権を握れば、批判は免れない。
関係良好といえず
NLD関係者によると、スー・チー氏は投票終了後の8日夜、党幹部らに「期日前投票などの確認を徹底するように」と指示したという。事前の投票は、国内でもやむを得ない事情と判断された場合に認められたが、任務に当たる国軍の兵士などの多くが、この対象となった。