11月9日、スイス・ジュネーブで、ロシア陸上界のドーピング疑惑に関する調査結果を発表する世界反ドーピング(WADA)第三者委員会のリチャード・パウンド氏=2015年(AP)【拡大】
世界反ドーピング機関(WADA)の第三者委員会は9日、ジュネーブで記者会見し、ロシアの陸上界で組織的なドーピングが横行していると認定、ロシア陸連の資格を停止し、ロシア選手の大会出場を禁じる処分を国際陸連に勧告した。
国際陸連は今週末、ロシア陸連の制裁処分を協議する。ロシアが、来年夏のリオデジャネイロ五輪に出場できない可能性が出てきた。
ロシアの組織的なドーピングは昨年12月に疑惑が浮上。これを受け、WADAは第三者委員会を設置し、選手やコーチなどの関係先を調査してきた。
9日に発表された調査報告書によると、ロシアは1400点以上の選手の検体を調査直前に廃棄。WADA第三者委のパウンド委員長は、ソ連国家保安委員会(KGB)の後継機関、ロシア連邦保安局(FSB)が検査所に圧力をかけ、証拠隠滅に関わったとし、「ロシアは組織的ドーピングを把握していた」との見解を示した。
さらに、ドーピング違反を隠蔽(いんぺい)するための収賄の証拠もつかんだとも強調し、国際刑事警察機構(ICPO)に手渡したと語った。