11月11日、ミャンマーの最大都市ヤンゴンで、アウン・サン・スー・チー氏の写真が1面に掲載された新聞などを販売する女性=2015年(AP)【拡大】
ミャンマー総選挙で、アウン・サン・スー・チー氏(70)が率いる野党、国民民主連盟(NLD)が軍人枠を含めた国会全体で過半数を確保し政権交代することが確実となった。政局の混乱がなければ、半世紀にわたり軍主導の政治が続くミャンマーで民主化を訴えてきたスー・チー氏主導の政権が来年3月、初めて誕生する。ただ憲法は軍に強大な権限を付与しており、軍との関係構築が課題となる。
2011年の民政移管後、初の総選挙に圧勝したNLDは11日、テイン・セイン大統領がNLDに祝意を表し「国民の決定を尊重し、平和的な政権移行を進める」と伝えてきたと発表。大統領側は事実上敗北を認めた。
NLDによると、スー・チー氏が10日に大統領や国軍総司令官、下院議長に書簡を送り、国民和解のため来週中の会談を呼び掛けた。円滑な政権移行に向け、現政権や軍部の首脳との対話を本格化させる方針とみられる。大統領側は選挙結果の確定後に会談すると伝え、合意したという。