11月11日、ミャンマーの最大都市ヤンゴンで、アウン・サン・スー・チー氏の写真が1面に掲載された新聞などを販売する女性=2015年(AP)【拡大】
≪「大統領上回る実権」 独断に危うさ≫
ミャンマーの次期政権を主導する見通しになったアウン・サン・スー・チー氏。憲法の規定で自らは大統領になれない中、大統領を上回る実権掌握に意欲を燃やす姿勢は危うさもはらむ。国家運営の手腕は未知数で、テイン・セイン現政権と経済的な結び付きを深めてきた日本の官民は、その動向を注視している。
候補は従順な人物
「私が全てを決定する」。スー・チー氏は10日、外国メディアとのインタビューで、次期大統領になる人物には何の権限もないと言い切った。軍政下で制定された憲法によると、外国籍の家族を持つ者は大統領資格がない。英国籍の息子がいるスー・チー氏を狙い撃ちにした規定なのは明白だが、スー・チー氏は「(次期大統領は)憲法規定に合わせるため任命されるにすぎない」と述べ、自らの“操り人形”とすると公言した形だ。