ミャンマーの最大都市ヤンゴンで投票所を訪れたアウン・サン・スー・チー氏=2015年11月8日(ロイター)【拡大】
ミャンマーで8日、総選挙の投開票が行われた。2011年の民政移管後、初めての総選挙で、アウン・サン・スー・チー氏(70)率いる野党、国民民主連盟(NLD)が優勢だ。政権交代を目指すNLDが議席をどこまで伸ばせるのか、有権者の選択に注目が集まる。9日以降に大勢が判明する見通し。
軍系の与党、連邦団結発展党(USDP)は劣勢となっているが、テイン・セイン大統領(70)は選挙結果を尊重すると強調。「歴史的な選挙」になるとして国民に投票を呼び掛けた。
各地の投票所では早朝から有権者の長い列ができ、スー・チー氏も最大都市ヤンゴンの自宅近くで投票した。
上下両院定数、計664議席の4分の1は軍人議員に割り当てられ、残る498議席が民選枠。今回、選挙管理委員会は武装勢力活動地域で7議席分の投票中止を決めており、計491議席が改選となる。NLDは民選枠のうち3分の2超を獲得しないと単独過半数に達することができない。