11月11日、ミャンマーの最大都市ヤンゴンで、アウン・サン・スー・チー氏の写真が1面に掲載された新聞などを販売する女性=2015年(AP)【拡大】
NLD主導で次期大統領を選ぶ場合、スー・チー氏に匹敵する「有力候補は全く見当たらない」(外交筋)。国民の間では噂が乱れ飛ぶ。高齢の元国軍総司令官、スー・チー氏の旧知の医者、国連機関の勤務経験がある経済専門家。共通項は「スー・チー氏に従順な人物」だ。
スー・チー氏は1988年、独立の英雄、アウン・サン将軍の娘として民主化運動の旗手となった。軍事政権によって約15年にわたって拘束・自宅軟禁下に置かれながら、民主化への信念を曲げなかった。
強烈なリーダーシップで周囲を引きつける一方、人の意見に耳を貸さない頑固な一面も指摘されてきた。地元記者は「党運営は独断が目立ち、党員もスー・チー氏に嫌われないよう萎縮している」と話す。2012年の補選で下院議員に当選したが、法案審議で存在感があったとは言い難い。審議を欠席し、外遊することもたびたびだった。