栃ノ心(とちのしん、右)に力なく寄り切りで敗れた照ノ富士=2015年11月12日、福岡県福岡市博多区の福岡国際センター(共同)【拡大】
大相撲九州場所5日目が12日、福岡国際センターで行われ、休場明けの横綱白鵬は碧山(あおいやま)を上手投げで下し、5戦全勝とした。横綱鶴竜(かくりゅう)は関脇妙義龍(みょうぎりゅう)に押し出され、早くも2敗目を喫した。妙義龍は2勝目。横綱日馬富士(はるまふじ)は隠岐の海(おきのうみ)を下手投げで退け、4勝目を挙げた。
大関陣は照ノ富士が小結栃ノ心(とちのしん)に寄り切られて2敗目。他の3大関は、琴奨菊が軍配差し違えで豊ノ島に勝ち、無敗を守った。稀勢の里(きせのさと)は逸ノ城(いちのじょう)を、かど番の豪栄道は大砂嵐をそれぞれ寄り切りともに4勝1敗。平幕の勢(いきおい)、千代鳳(ちよおおとり)も勝ち、全勝は4人で変わらなかった。
右膝に不安を抱える照ノ富士は栃ノ心得意の左上手を許すと、ずるずると後退し土俵を割った。最後も粘れず「無理をしないように上半身だけで相撲を取ろうと思った」と説明。けがの影響で痛い2敗目を喫した。