11月11日、ロシア南部ソチで行われたスポーツ関係者との会合に出席し、記念撮影するウラジーミル・プーチン露大統領(右から3人目)。ドーピング問題での舵取りが注目される=2015年(AP)【拡大】
≪五輪出場停止回避へ態度軟化≫
ロシア陸上競技界での組織的ドーピング問題で、プーチン露政権は対応に苦慮、スポーツによって国威発揚と国民統合を進める路線に暗雲となって垂れ込めている。
「根拠がない批判は受け入れられない」(ペスコフ大統領報道官)。「ロシアはいつも悪者にされる」(ムトコ・スポーツ相)。9日の勧告発表直後、政権幹部からは強硬な発言が相次いだ。
しかし11日になると様相は一変。プーチン大統領は南部ソチでのスポーツ関係者との会合で「責任が生じるとすれば個人が引き受けるべきだ」と述べ、ドーピングの可能性を事実上認めつつ、ロシア陸上選手全体を五輪から排除するべきではないとの見解を示した。政権がドーピングを容認していたとの臆測を打ち消す思惑もありそうだ。