11月11日、ロシア南部ソチで行われたスポーツ関係者との会合に出席し、記念撮影するウラジーミル・プーチン露大統領(右から3人目)。ドーピング問題での舵取りが注目される=2015年(AP)【拡大】
強気の発言を繰り返していたムトコ氏も、検査体制に問題点があれば改善すると表明。資格停止されたモスクワの検査所の所長を外国人にしてもいいとまで語った。
ロシアが態度を軟化させたのは、国際陸連の臨時理事会が13日、ロシアへの処分を協議するため、ひとまず恭順の姿勢を示し、リオ五輪出場権を確保したほうが得策と判断したためとみられる。
さまざまな民族、宗教の人々が広大な国土に散らばるロシアは、強い求心力でまとめなければばらばらになりかねないとの危惧をプーチン政権は抱いている。国家の求心力を増す手段として、政権はソ連崩壊とともに損なわれたスポーツ大国の地位復活を急いできた。
ソチ冬季五輪を夏季五輪も含め史上最高の予算を投じてまで強行し、2018年にはサッカーのワールドカップ(W杯)を開催するのも、スポーツで国民の結束を強める戦略と無関係ではない。