先月に続き、今月もバヌアツのアーティストをご紹介します。今回ご紹介するのはピーター・ロヴォさん(43)です。彼は、日本でも珍名称でご存じの方も多い「エロマンガ」島出身です。さて、ピーターさんは、このエロマンガの伝統文化「タッパー」というものを使った作品を作っています。
原料はバニヤンツリー
ある日、マーケットにあるお土産屋さんをふらっとのぞいてみると、すてきな絵画を売っている一角がありました。小さな紙から、大きな布まで、さまざまなキャンバスに絵画が描かれていました。その中に、薄い木の皮のようなものに絵を描いている作品を見つけました。バヌアツらしい自然の素材で、とても気に入りました。
「これは、木の皮?」と聞いてみると、店番をしている奥さんが、「主人が作っているタッパーというものよ。バニヤンツリーをカットして、それをたたいて作っているのよ」と。バニヤンツリーとは、枝から根が無数に降りてきて、幹と一体となる大きな木のことで、その木の下は集会場となる、バヌアツを象徴する木なのです。「バヌアツの紙作り、興味ある!!」と、そのタッパー作りを見せてもらうことになりました。