文学じゃないんだ
「原点に戻ってリセットし、これから新たに10作を書き始めよう」という気持ちで取りかかったという新作では、「大人たちは『昔はよかった』とばかり言うけれど、本当にそうなの?」がテーマ。「おしりふきのない暮らしなんて考えたくもないよ!」というグレッグだが、「古き時代のすばらしさを今の若者に伝える」キャンプに入れられることになり…。
「きっかけは1950年代に活躍した作家の本を読んだことです。今よりずっと映画館が大きくてにぎわっていて、お店はそれぞれに個性があった。今はほとんど画一的なお店ばかりです。でも、一方で現代生活のテクノロジーのすばらしさはもちろんある。このテーマを探求するのは、楽しい経験でしたね」
10作を書き続けてきたが、大切にしているのは「キャラクターの継続性」だという。「最初、文学を書いているつもりでしたけれど、あるとき、『これはマンガなんだ』と気づいたのです。グレッグは、ずっと同じ年のまま。文学はある程度の現実性がないと成立しませんが、(スヌーピーが登場する)『ピーナッツ』のように、読者が『こうあってほしい』というキャラクターを書き続けることが大事だと思っています」