マタハラ訴訟差し戻し控訴審の判決を受け、記者会見する原告代理人の弁護士=2015年11月17日午後、広島県広島市(共同)【拡大】
派遣社員48%が被害
一方で被害の広がりは深刻だ。今秋実施された厚労省による初めての調査で、妊娠・出産した派遣社員の48%が「マタハラを経験したことがある」という衝撃的な結果が出た。正社員では21%で、立場の弱い派遣社員の方が被害に遭いやすい実態も浮かんだ。
「48%というのは恥ずかしい数字。マタハラ被害は放置されてきた」。支援団体「マタハラNet」の小酒部さやか代表はこう指摘する。
広島の訴訟では原告の女性を支え続ける中で、日本では妊娠した女性が働くことが、いかに難しいかを思い知らされたという。「マタハラ対策はまだまだこれから。どんな行為が問題になるのか、労働者側と企業側が共通認識をつくり上げていくことが防止への第一歩だ」と語った。