ロシア機墜落に関する会議で黙とうをささげるウラジーミル・プーチン大統領(中央)。パリ同時多発テロを機にフランスを見方にすることに成功した=2015年11月17日、ロシア・首都モスクワ(ロイター)【拡大】
11月13日夜(日本時間14日未明)、フランスの首都パリで同時多発テロ事件が発生した。これまでに129人の死亡が明らかになったが、負傷者の中には重体の者もいるので、死者は今後増加するものと見られる。
シリア介入の支持強固に
今回の事件の基本構造は、今年1月7~9日、パリで発生した同時多発テロ事件と同じだ。イスラム教原理主義過激派は、アッラー(神)は、一つなので、それに対応して地上においてもたった一つのシャリーア(イスラム法)によって統治がなされ、全世界を単一のカリフ帝国(イスラム帝国)が支配すべきだと考える。そして、この目的を達成するためには、暴力やテロに訴えることも躊躇(ちゅうちょ)しないというのが「イスラム国」(IS)の特徴だ。1月の事件でも、11月13日の事件でも、フランスがテロとの戦いから手を引くことをISは要求している。
10月末から、ISを攻撃する国家や武装集団に対する3つの出来事があった。10月31日に起きたシナイ半島でのロシア民間航空機の墜落(乗客乗員224人死亡)、11月12日にISと敵対するイスラム教シーア派組織ヒズボラが拠点とするレバノンの首都ベイルートでの連続爆発事件(43人死亡)、翌13日にパリで起きた連続テロ事件だ。いずれも相互に関連していると見られる。