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【佐藤優の地球を斬る】同時多発テロでフランスを味方につけたロシア (1/3ページ)

2015.11.21 09:30

ロシア機墜落に関する会議で黙とうをささげるウラジーミル・プーチン大統領(中央)。パリ同時多発テロを機にフランスを見方にすることに成功した=2015年11月17日、ロシア・首都モスクワ(ロイター)

ロシア機墜落に関する会議で黙とうをささげるウラジーミル・プーチン大統領(中央)。パリ同時多発テロを機にフランスを見方にすることに成功した=2015年11月17日、ロシア・首都モスクワ(ロイター)【拡大】

  • 作家、元外務省主任分析官の佐藤優(まさる)さん=2014年3月20日、東京都新宿区(大里直也撮影)

 11月13日夜(日本時間14日未明)、フランスの首都パリで同時多発テロ事件が発生した。これまでに129人の死亡が明らかになったが、負傷者の中には重体の者もいるので、死者は今後増加するものと見られる。

 シリア介入の支持強固に

 今回の事件の基本構造は、今年1月7~9日、パリで発生した同時多発テロ事件と同じだ。イスラム教原理主義過激派は、アッラー(神)は、一つなので、それに対応して地上においてもたった一つのシャリーア(イスラム法)によって統治がなされ、全世界を単一のカリフ帝国(イスラム帝国)が支配すべきだと考える。そして、この目的を達成するためには、暴力やテロに訴えることも躊躇(ちゅうちょ)しないというのが「イスラム国」(IS)の特徴だ。1月の事件でも、11月13日の事件でも、フランスがテロとの戦いから手を引くことをISは要求している。

 10月末から、ISを攻撃する国家や武装集団に対する3つの出来事があった。10月31日に起きたシナイ半島でのロシア民間航空機の墜落(乗客乗員224人死亡)、11月12日にISと敵対するイスラム教シーア派組織ヒズボラが拠点とするレバノンの首都ベイルートでの連続爆発事件(43人死亡)、翌13日にパリで起きた連続テロ事件だ。いずれも相互に関連していると見られる。

力によってテロを封じ込める必要があるというコンセンサス

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