ロシア機墜落に関する会議で黙とうをささげるウラジーミル・プーチン大統領(中央)。パリ同時多発テロを機にフランスを見方にすることに成功した=2015年11月17日、ロシア・首都モスクワ(ロイター)【拡大】
さらにロシアはフランスを味方にすることに成功した。<パリ同時多発テロで、フランスがイスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」に対する攻撃で、ロシアとの協力に乗り出した。これまでロシアによるシリア空爆に一線を画していただけに異例の措置。戦後最悪のテロを受け、イスラム国掃討で成果を出すにはロシアとの連携は不可欠との判断に迫られたようだ。/「結果を出すためには力を結集せねばならない」。16日の演説で強調したオランド大統領は24日にオバマ米大統領、プーチン露大統領とも26日に会談する。/欧米はウクライナ危機でロシアと対立し、露軍のシリア空爆では、欧米が支援する反体制派も対象にしていると強く懸念。特にフランスはロシアが後ろ盾となるアサド大統領の退陣を欧米でも強く主張していた。>(11月19日「産経ニュース」)
今後、フランスはロシアとの連携を強めてシリアとイラクのIS支配地域に対する空爆を強化することになる。疲弊したISが局面の打開を図るために更なるテロをヨーロッパで引き起こす可能性も高まる。(作家、元外務省主任分析官 佐藤優(まさる)/SANKEI EXPRESS)