会合では、八角事業部長(元横綱北勝海)の理事長代行就任を承認。北の湖部屋は師匠不在となったが、所属力士は千秋楽まで部屋の名称を変えずに土俵に上がる。後継が有力視される山響(やまひびき)親方(元幕内巌雄(がんゆう))が当面、師匠を代行する。
自粛、黙祷予定せず
協会トップが本場所中に亡くなるのは前例がないが、幕内優勝力士のパレードは予定通り実施。満員御礼の垂れ幕、関係者に配布する大入り袋なども自粛せず、黙祷(もくとう)も予定していない。玉ノ井広報部副部長(元大関栃東)は「理事長は土俵の充実を掲げ、仕事重視の考えだった。遺志をくんで決めた」と説明した。
北の湖理事長の急死という衝撃とは対照的に、大相撲九州場所14日目はいつもと変わらず進行した。献花台は置かれず、黙祷や死去を悼む場内放送もない。普段と違う光景といえば、親方衆や取組を終えた力士らが喪章を着けた程度だろう。