ユニークな切り口で
「女性特有の喜びの感覚『オバチャン力』を身につけよう」「仲間を大切にする『マイルドヤンキー』をモデルにしよう」…。そんなユニークな切り口で孤独への処方箋を打ち出す一方、孤独自体を否定することはしない。「なぜ孤独が苦しいかと言うと、孤独から抜け出そうと『もがく』から、です。孤独になるのが怖いから、SNSに依存してしまったりする。孤独には自分と向き合い、解放感を与えてくれる面もあります。孤独とのいい距離感をつかむヒントになればうれしいです」
実際に現場で診察しながら、今年1年間に本書を含め15冊を刊行するなど、旺盛な執筆意欲をみせる。テレビやラジオへの出演も多い。「語る、という義務感からでしょうか…。臨床の現場にいると、ビックリするような話を聞くんです。『こうでなければならない』という価値観が、人を追い込み、病に陥らせてしまいます。さまざまなケースを語ることで、『こういう人生もあるんだよ』と気楽になってもらえれば」(塩塚夢/SANKEI EXPRESS)
■かただ・たまみ 1961年、広島県生まれ。精神科医、京都大非常勤講師。大阪大医学部卒。京都大大学院修了。『他人を攻撃せずにはいられない人』(PHP新書)、『無差別殺人の精神分析』(新潮選書)など著書多数。
「孤独病 寂しい日本人の正体」(片田珠美著/集英社新書、700円+税)