本堂の柱と柱の間に丸椅子が並べられていた。立ったまま見上げていると首が痛い。ひと休みのつもりで椅子に座る。天井を見る角度はこちらの方がいい。この椅子は好評だった。
境内には外国人観光客の姿も目につく。鎌倉彫による天井の荘厳はこれまでにない発想だそうだが、以前から存在していたかのように見えるから不思議だ。伝統と革新性の融和は、実は鎌倉の持ち味でもある。
本堂は来年春、3月27日~4月7日にも公開されることが決まった。
≪流れるように厳かに≫
広間には「頭(とう)」と呼ばれる4人の正客とその相伴の客たちが端座し「供給(くきゅう)」(給仕役の僧)の振る舞いを待つ。正客1人に相伴客が8人ずつ、1席36人の客が部屋の四辺に並んでいる。
鎌倉五山第一位の禅宗寺院、巨福山建長寺では10月24日、四ツ頭茶会が開かれた。わが国の茶の湯の成立以前、中国からお茶が入ってきた当時の喫茶の様子を伝える厳粛かつ盛大な茶会である。