復元に際しては建長寺の姉妹寺院である京都の建仁寺の四ツ頭茶会を参考にしたという。
北鎌倉の谷戸にも、冬は駆け足でやってくる。11月1~3日には、建長寺と円覚寺で虫干しをかねて国宝や重要文化財など所蔵の宝物を公開する「宝物風入」が行われた。日の暮れがとりわけ早くなる頃だ。毎年のことだろうが、今年は特に昼夜の寒暖差が大きかったように思う。
2015年は何かと心配事が多い年でもあった。振り返るにはまだ少し早いかもしれない。だが、世界中が殺伐としてきたような嫌な雰囲気は確実に広がっている。慌ただしい時の流れに疲れたら、半日のそのまた半分でいいから鎌倉を訪れることをお薦めしたい。それもかなわなければお気に入りの鎌倉の光景を思い浮かべ、一つだけ深呼吸をしてください。(文:編集委員 宮田一雄/撮影:写真報道局 渡辺照明/SANKEI EXPRESS)