宇宙旅行の提供を目指す米国の民間宇宙開発企業2社が、打ち上げたロケットを着陸させて回収し再利用する、究極のコスト削減策の実現でしのぎを削っている。アマゾン・ドット・コムのCEO、ジェフ・ベゾス氏(51)が創業し9月に本格参入したブルー・オリジンは24日、陸地への着陸実験に成功したと発表した。一方、先に再利用計画をぶち上げた名うての起業家、イーロン・マスク氏(44)率いるスペースXは、海上に設置したプラットホームへの着陸試験に2度失敗しており、形勢逆転を許した。実現すれば、超高額な宇宙旅行がグッと身近なものになるだけに、両社の開発競争に期待が集まっている。
高度100キロから落下
「ニュー・シェパード」と名付けられたブルー・オリジンの再利用型ロケットは23日、テキサス州西部の射場から打ち上げられた。公開された映像などによると、ロケットは地上100キロの宇宙空間に達した後、直立の状態のまま落下。高度約1500メートルで逆噴射してスピードを落とし、ホバリングするようにゆっくりと地面に近づき、砂ぼこりを巻き上げながら4本の脚で見事に指定場所に着陸した。