経済財政諮問会議に臨む安倍晋三(しんぞう)首相(左から2人目)。右は経団連の榊原定征(さだゆき)会長=2015年12月7日午前、首相官邸(斎藤良雄撮影)【拡大】
控除見直し進まず
ほかにも女性の勤労意欲を阻んでいる、専業主婦世帯を優遇した配偶者控除の見直しなどが進んでおらず、政府はさらに改革を求められそうだ。
政府としては、例えば、時給1000円の人が就労を週20時間から25時間に増やすと年収が130万円に達し、社会保険料を19万4000円払う必要がある。助成金が約20万円支給されれば、労働者分の社会保険料が補填(ほてん)される計算になる。今回の対策は、この状況を緩和するものだが既存制度内での対応にとどまった。
≪効果は限定的 女性が働ける環境づくりが≫
パートの主婦らの就労意欲をそぐ「130万円の壁」対策として政府が打ち出した企業助成金は、制度が持つ問題の抜本的解決には遠く、効果は限定的だ。安倍政権は「1億総活躍」を掲げるが、女性の活躍を阻む要因は残ったままだ。