短観を発表した日銀。先行き慎重論が広がった=2014年11月19日、東京都中央区日本橋本石町の日本銀行本店(AP)【拡大】
日銀が1日発表した9月の企業短期経済観測調査(短観)は、代表的な指標である大企業製造業の業況判断指数(DI)が前回の6月調査から3ポイント下落のプラス12となり3四半期ぶりに悪化した。世界経済を牽引(けんいん)する中国など新興国の景気減速や、上海市場を発端に株安が連鎖した「中国ショック」を背景とした株価下落が響いた。
3カ月後を示す先行きのDIは、2ポイント悪化の大企業製造業を含め、企業の規模や業種を問わず悪化しており、経営者が慎重姿勢を強めている状況が鮮明になった。日本経済は足踏みが続き、景気回復が一段と遅れる可能性がある。
大企業非製造業の最近のDIは2ポイント上昇のプラス25で4期連続改善し、バブル期直後の1991年11月調査以来の高水準となった。中国人観光客の「爆買い」など訪日外国人の消費拡大が追い風となっているが、先行きは6ポイント悪化した。
中小企業は製造業が横ばいの一方、非製造業は小幅に悪化した。DIは業況が「良い」と答えた企業の割合から「悪い」と答えた企業の割合を差し引いた数値。