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報道への干渉、跳ね返す自戒を 渡辺武達 (3/4ページ)

2015.12.9 09:00

NHKの「クローズアップ現代」のやらせ疑惑について会見する、放送界の自主組織「放送倫理・番組向上機構(BPO)」の放送倫理検証委員会メンバー=2015年11月6日、東京都千代田区(野村成次撮影)

NHKの「クローズアップ現代」のやらせ疑惑について会見する、放送界の自主組織「放送倫理・番組向上機構(BPO)」の放送倫理検証委員会メンバー=2015年11月6日、東京都千代田区(野村成次撮影)【拡大】

 筆者の見解では、従来の「不偏不党」と「中立」には以下の6パターンがあるが、それらがごっちゃに議論されている。(1)両極端を排し、その他の異なった意見をできるだけ多く並列的に列挙する、いわゆるNHK的公平(2)さまざまな意見の真ん中をとる、いわゆる中道(3)権力は腐敗し、その言動の裏には悪が存在すると考え、権力悪の批判をジャーナリズムの主たる使命とするウオッチドッグ(読者・視聴者に奉仕する番犬)(4)少数意見(異見)を尊重し、できるだけ多くの多様な意見を価値評価なしに紹介する(5)世論の大勢とその動向を重視し視聴者・読者のニーズに応える(6)非政治的、非政党的スタンスを保持する-である。

 「公益のために存在」

 新聞を具体的に例を挙げると、安倍晋三政権の登場以来、論調は産経・読売・日経型と朝日・毎日・東京型との二極化が進行している。しかし、誰もこの事実に対し、「政治的中立に反する」とは言わないのは、社会には複数の見解があってはじめて、それらの切磋琢磨(せっさたくま)が可能になり、民主主義の質が向上するという合意があるからだ。

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