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鶴見俊輔氏の教え 胸に刻む 渡辺武達 (1/4ページ)

2015.8.19 10:00

桑原武夫学芸賞の贈賞式でスピーチする鶴見俊輔氏=2011年7月、京都市内(共同)

桑原武夫学芸賞の贈賞式でスピーチする鶴見俊輔氏=2011年7月、京都市内(共同)【拡大】

  • 哲学者の鶴見俊輔氏から筆者(渡辺武達)に届いたはがき(本人提供)

 【メディアと社会】

 戦後日本を代表する思想家で、哲学者の鶴見俊輔先生が7月20日、京都市内の病院で亡くなった。筆者は8月23日夜、某新聞社からの連絡で知った。享年93歳。同志社大学の学部生時代には聴講し、大学院生時代は講義で直接議論をし、私的にも多くのことを教わった。

 思想史に大きな存在感

 訃報は8月24日付の新聞各紙やテレビニュースで報道され、その後も関係者による思い出や感謝の言葉がメディアで伝えられた。戦後の日本思想史、文化論におけるその存在の大きさを改めて実感したが、お元気なころ、筆者はご家族にも親しくさせていただき、氏の自宅を数十回訪問。共同で創刊された雑誌『思想の科学』に何回も書かせていただいた。

 この1カ月で鶴見氏については多くの人が多くのことを語っているが、氏とその家族が日本のメディア・ジャーナリズム研究に与えた影響もきわめて大きい。ここではその点に絞って書いておきたい。何をおいてもまず挙げておかねばならないのは、「思想の科学」の発行についてである。鶴見氏が社会学者で姉の和子氏や政治学者の丸山真男(まさお)氏らと共同で始めた。

1980年代 英国で盛んになった「カルチュラルスタディーズ」

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