靖国神社では全昶漢(チョン・チャンハン)容疑者の逮捕後も警視庁による警備が行われていた=2015年12月9日、東京都千代田区(早坂洋祐撮影)【拡大】
今回、韓国当局は全容疑者の出国に「関わっていない」としているが、韓国当局が問題化を避けるため出国を促したのではないかとの指摘もある。
「雰囲気作りのテロ」
一方、リスクなどを考慮すると「再犯目的」の可能性は低いとみられる。公安部は遺留された不審物の構造や容疑者の行動から、組織性のないローンウルフ(一匹おおかみ)とみている。
元外務省主任分析官で作家の佐藤優(まさる)氏は“計画的入国”だったと分析。「『義憤に駆られた行動』と公判で宣伝し、『動機は正しいので無罪』と主張する意図があるのではないか」と話す。また、「英霊がまつられた靖国神社に怖くて近寄れない雰囲気を作ろうとしたテロだ」とも指摘。韓国にとって、全容疑者が日本で拘束される事態は外交上のメリットがないため、韓国当局が再入国させたとの見方は否定した。(SANKEI EXPRESS)