右は深いVネックにブラウンと青みがかった灰色のコンビが落ち着いた印象を与えるマキシ丈のドレス。普段着でも活躍。左は民族衣装をイメージしたボックスドレスで普段着として気軽に着たい(※モー・ホムさんデザイン)=2015年7月3日、東京都内(藤沢志穂子撮影)【拡大】
モー・ホムさんはミャンマーを代表するデザイナーとして「Mon Precieux」を率いる。ショーでは、ロンジーなどの民族衣装のスタイルと華やかな伝統の模様と、モダンなデザインを組み合わせたオリジナルが紹介された。手仕事がベースというファッションはイブニングドレスやワンピース、普段のセットアップなどスタイルはさまざま。女性の体を美しく見せる細身のシルエットは、今の時代に街中やパーティーで着ても違和感がない。満員の場内からはため息が漏れた。
社会貢献事業も
モーさんはニューヨークでデザインを学び、アパレル事業を立ち上げた後の2010年に帰国。故郷から世界にファッションを発信している。ミャンマー航空や学校の制服なども手がけるアパレルビジネスの傍ら、地方のかつての統治者だった祖父の遺産をもとにした財団も設立。女性の雇用創出、人身売買の撲滅、子供の教育をサポート。アヘンを育てていた農家を、お茶やトウモロコシの栽培で収入を得られるよう促すなどの社会貢献事業にも積極的だ。
こだわるのは「メード・イン・ミャンマー」であること。「西洋化するだけではなく、ミャンマーに息づくスピリットは大事にしたい。自分のブランドを世界に広める一方、ミャンマー産品を活性化したいと思っています」と話す。