金融政策決定会合後に記者会見する日銀の黒田東彦(はるひこ)総裁=2015年12月18日午後、東京都中央区日本橋本石町の日本銀行本店(共同)【拡大】
日銀は18日、金融政策決定会合を開き、大規模金融緩和の強化策を決定した。設備や人材への投資に積極的な企業を対象とする上場投資信託(ETF)の新たな買い入れ枠を年間3000億円設定することが柱となる。企業に一段の設備投資や賃上げを促すことで、早期の物価上昇目標の達成を目指す。世の中に出回る資金の年間増加額を80兆円とする大規模緩和の大枠は変更しなかった。
日銀の黒田東彦(はるひこ)総裁(71)は会合後の記者会見で、春闘に「強い関心を持っている」とした上で、「日銀としてできるだけサポートする」と述べ、企業に積極的な投資を呼び掛けた。
ETF枠の設定には政策委員9人のうち6人が賛成したが、3人が反対した。新たなETF枠による買い入れは来年4月から始める。
米連邦準備制度理事会(FRB)は16日に約9年半ぶりとなる利上げに踏み切っており、緩和を強化した日銀との方向性の違いが際立った。
18日の東京株式市場では、日銀の発表直後、日経平均株価が急伸し、上昇幅は一時500円を超えた。しかし、その後は内容への失望感から売りが加速し、終値は366円安となった。