討論会を終え、ヒラリー・クリントン前国務長官(手前)は、満足そうに支持者に向けポーズをとった=2015年12月19日、米ニューハンプシャー州マンチェスター(ロイター)【拡大】
カリフォルニア州サンバーナディーノでの乱射事件を受け、トランプ氏がイスラム教徒を入国禁止にすると発言したことについて、クリントン氏は「トランプ氏はISにとって最高の募集員になっている。彼がイスラム教徒を侮辱する映像を使えば、ISはより多くの過激聖戦主義者を集められる」と述べた。
クリントン氏はこれに加えて、共和党が政権を奪還した場合には「ここ数年で勝ち取った女性、有権者、同性愛者、労働者の権利を危険にさらす」と警告した。(ワシントン 加納宏幸/SANKEI EXPRESS)
≪はや本選モード 得意の対テロ前面≫
来年11月の米大統領選で民主党候補指名を目指すクリントン前国務長官は、優位を保ったまま今年最後の討論会を終えた。不動産王のトランプ氏がかき回す共和党の混戦を尻目に、共和党候補と直接対決する本選を見据え、選挙運動を展開しているようだ。今後の課題は、テロ対策。オバマ政権との距離の取り方が鍵を握る。