無難に公式練習をこなした浅田真央(まお)=2015年12月24日、北海道札幌市の真駒内セキスイハイムアイスアリーナ(高橋茂夫撮影)【拡大】
フィギュアスケートの世界選手権(来年3~4月・米ボストン)代表選考会を兼ねた全日本選手権は25日、札幌市真駒内セキスイハイムアイスアリーナで開幕する。24日は会場で練習が行われ、4連覇が有力な男子の羽生結弦(はにゅう・ゆづる、ANA)は「トップを張っていけるように重圧をかけながらやっていければ」と静かに闘志を燃やした。女子はGPファイナルで6位に沈んだ浅田真央(まお、中京大)がトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)で着氷するなど復調をうかがわせた。男子は25日、女子は26日にショートプログラム(SP)が行われる。
自己最低の6位に終わり、胃腸炎のためエキシビションに出演せずに緊急帰国したGPファイナルから約10日。浅田に復調の気配が漂った。「気持ちも調子もそこまで悪くない。準備はできているかな」。復帰シーズンの序盤戦で見せた笑顔は再び戻るか。1年を締めくくる正念場の戦いが、幕を開ける。
体の切れは悪くなさそうだ。好不調のバロメーターとなるトリプルアクセルは、回転が抜けることなく着氷を繰り返した。