家族旅行を兼ねた米領グアムでの自主トレで長男と。トライアスロン転向へ本格始動した=2015年12月29日(佐藤真海さん提供)【拡大】
家族のサポートのもと
実際に身体を競技レベルに戻すには、時間も必要になります。妊娠8カ月のギリギリまでトレーニングし、出産後も2カ月で再開しました。体力の回復は順調ですが、子育てで最初の2、3カ月は睡眠不足にも悩まされました。
そんなときに必要なのが、家族のサポートです。私の場合は夫が出勤前に子供を見てくれるので、その間を練習時間に充てています。朝は7時からプールで泳ぎ、9時に戻ってくるまで夫が子供の相手をしてくれています。夜も子供が寝た後、自宅周辺で30分ほどランニングで汗を流します。ときには、息子を抱えてちょうど10キロの負荷がかかった状態で腹筋を鍛えたりもします(笑)。置かれた状況に合わせて柔軟に練習メニューを考えることも、仕事や育児をこなしていく上では大切です。
また、結婚・出産を経験して競技に戻る選択肢を、これからの若い女性アスリートに示すことができればと思っています。現役を続けるために婚期が遅れたり、出産を考えて競技をやめる人はまだまだ多いと思います。私自身も10代や20代のころは、やがて結婚して子供を産んだら競技をやめるんだろうな、と思っていました。海外のように日本でも「ママアスリート」が活躍できる土壌ができてこそ、スポーツの価値は高まるはずです。可能性を信じて、道を切り開いていきたいです。