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「ピンクとグレー」に込めた伝えたい思い 行定勲監督、後藤正文(ASIAN KUNG-FU GENERATION)(2-1) (3/4ページ)

2016.1.6 17:30

行定勲(ゆきさだ・いさお)監督(左)とASIAN_KUNG-FU_GENERATIONの後藤正文さん=2015年12月17日(三島タカユキさん撮影、提供写真)

行定勲(ゆきさだ・いさお)監督(左)とASIAN_KUNG-FU_GENERATIONの後藤正文さん=2015年12月17日(三島タカユキさん撮影、提供写真)【拡大】

 自意識をまとう世代へ

 後藤 「俯瞰というか、完全に主人公たちに共感していないから、この歌詞になっている気がしますね。全く分からない感じがします」

 行定 「僕もそうなんですよ。若い時に見てたら共感したかもしれない。でも、共感しないからこそ、描きやすかったのかもしれない。前に、もう若くないから青春映画ってもう無理だろうな、って思ってた時期があるんです。そうしたら、深作欣二さんが『GO』という映画を見たときに、すごく褒めていただいたんですよ。“すごく良かったよ。君の写真は良かった。輝いてたな”って。“でもな、俺みたいなじじいが撮ると青春映画はまた違うんだよ。えぐいんだよ”って言い方をしていました。今回何がえぐいのか、撮影してるとき、それを思い出してたんですよね。で、僕の行為が、主人公と寄り添ってるわけではなくて、突き放してるって思ったんです。原作は、寄り添って主人公の感情も内包されていくんですけど、僕は最初から外にいて、なるべくこいつらをいじめて、愚かさというか、何も分かってない奴にしたいな、っていう。自分が何者かも分かってないくせに、何者かになって混乱しているっていう。そうしたら、歌詞にまさにこんな感じのいいフレーズがいっぱいあって。後藤さんは作家ですからね。“薄いグレーの膜を纏って鈍る太陽”という最初の1行で、“あ、文学だ”って思った(笑)」

“君は誰? 彼は誰? あの娘は誰?”みたいに聞き直したくなる

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