足早に首相官邸に入る中谷元(なかたに・げん)防衛相(中央)=2016年1月6日午前(共同)【拡大】
核爆弾の数百倍ともされる威力をもつ水爆の実験が確認されれば、北朝鮮政策の抜本的強化を迫られることは必至。当面は「日本など6カ国協議の当事国と、圧力を一段と加える方策(追加制裁)を検討する」(シアー国防次官補)とみられる。
米政府などはこれまで、北朝鮮が「検証可能で後戻りできない核放棄」の姿勢を明確に示すことが前提条件として協議を事実上、拒否してきた。北朝鮮がかつて、「米朝枠組み合意」を締結しながら、ひそかに核開発を進めて合意が頓挫し、現在に至った苦い経験があるためだ。
膠着(こうちゃく)状態の打開のため北朝鮮は今回、経済制裁の解除に向け「米朝直接対話」を促すことを狙いの一つに、実験を強行したと米政府はみる。だが逆効果なのは明らかだ。
米国などは制裁圧力が奏功しイランを核合意へと導いたが、北朝鮮はすでに核爆弾を保有している点がイランとの最大の違い。水爆の開発ともなれば脅威は増大する。
北米航空宇宙防衛司令部(NORAD)のゴートニー司令官は、北朝鮮が核爆弾を小型化し弾頭をミサイルに搭載する能力を、すでに保有しているとの認識を示す。(ワシントン 青木伸行/SANKEI EXPRESS)