足早に首相官邸に入る中谷元(なかたに・げん)防衛相(中央)=2016年1月6日午前(共同)【拡大】
≪中国、反対表明も「打つ手なし」≫
中国外務省は6日、「断固たる反対を表明する」「朝鮮半島の非核化は中国の一貫した立場」との声明を出した。内容は2013年2月、北朝鮮による3回目の核実験実施のときとほぼ同じだが、今回は「中国は各国に対し冷静な対応を呼び掛ける」との一文が消えた。北朝鮮への中国側の不満を示している可能性もありそうだ。
最近の中朝関係は回復基調にあった。昨年9月に北京で行われた抗日戦争勝利70周年の軍事パレードに北朝鮮が崔竜海(チェ・リョンヘ)・労働党書記を派遣し、10月には中国共産党最高指導部で序列5位の劉雲山・政治局常務委員が訪朝。北朝鮮政権内の親中派とされた張成沢(チャン・ソンテク)・元国防副委員長の失脚後、約2年間も中断した要人の相互訪問が再開されたところだった。
外洋拡張路線で日米や東南アジア諸国と対立し、国際社会で孤立感を深める中で、北朝鮮との関係を修復して外交環境を改善する思惑もあったとみられる。16年春をめどに金正恩第1書記の初訪中が検討されているとの情報も流れた。