風のない夜に雪が降ると、翌朝の美しさにほれぼれします。葉が落ちた木々の細い枝先にまで粉雪が積もり、絶妙な均衡を保っているさまには、目を奪われずにはおれません。針葉樹に積もればリアルクリスマスツリーです。夜がまだ明けきらないうちは街路灯が、日が昇れば朝陽が木々の雪をきらきらと輝かせて、ああ、いいものを見たな、という気持ちになります。
とはいえ「だから冬の札幌に住んでみて」とはなりません。わかります、わかります。その他のマイナスがあまりにも大きいですよね。いいところはなくもないというだけで、私だって冬が近づいてきた気配を感じただけで、憂鬱になります。いや本当に、8月の終わりごろから始まるスタッドレスタイヤとストーブのCMには、がっくりと元気を削られます。不吉なものを見ちゃった、みたいな。
個人的に、外が寒いのはわりと我慢ができます。今は暖かい衣類が充実しているという点も重要です。朝、ストーブをつけて部屋が暖まるまでを耐えれば、なんとかなるといった感じでしょうか。