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ユーモアたっぷり「北国あるある」に共感 乾ルカ (4/5ページ)

2016.1.10 11:00

遅い朝日を浴びる札幌の西側にある山々=2015年12月23日、北海道札幌市(乾ルカさん撮影)

遅い朝日を浴びる札幌の西側にある山々=2015年12月23日、北海道札幌市(乾ルカさん撮影)【拡大】

  • 廊下でうとうと中の乾家の愛犬、まるが札幌の四季をご紹介します=2015年12月9日、北海道札幌市(乾ルカさん撮影)
  • 「石の裏にも三年」(北大路公子著/集英社文庫、648円、提供写真)
  • 作家の乾ルカさん。父親を見送って、作家としても心境の変化が生まれた。「今まで死者の思いを書いてきましたが、残された人間の『悔い』を書きたいですね」=2015年6月9日(塩塚夢撮影)

 戸建てのメリット? 集合住宅生活のデメリット? そんなことよりバイバイ雪かき、二度とするか!というわけです。

 日常が笑いに変わる

 日記形式のエッセー『石の裏にも三年』(北大路公子著)には、この北国の冬のつらさがたっぷりとユーモアいっぱいにつづられています。著者の北大路さんは札幌市在住で、同じ札幌市民の私は「そうそう」「あるある」と共感しまくりでした。もちろん、冬の話題ではないところも全部面白い。普通なら通り過ぎてしまう、なんてことのない日常の一コマが、彼女の手にかかると笑いの種に変身するのです。そして、軽妙ですいすい読める見事な筆致により、大きく花開く。名人芸のような北大路節の炸裂(さくれつ)に、ページを繰るごとに爆笑しながら一気読みすること請け合いです。最後には「これがリアルな北海道だ!」というご当地座談会が収録されていて、実は私もその座談会に迷い込んでおり、唯一その点において紹介するのがいささか恥ずかしく、発売から若干時間がたった今の紹介となりましたが、とにかくそのコーナーの私の発言以外は迷いなくお勧めできる一冊と言い切れます。

作家 乾ルカ略歴

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