【本の話をしよう】
人間誰しも苦手なものがあると思います。私にもたくさんあります。
その中でもかなり上位に来るのが飛行機の搭乗です。飛行機に乗る、それだけで緊張マックスです。私は緊張がおなかに来るタイプなので、搭乗口付近で待っている間、トイレに通うこともしばしばです。一度トイレに籠もりすぎて、呼び出しアナウンスをされたこともありました。
この床の下は空、という状況が、ありえないと思ってしまうのです。翼の形で空気の流れが、とか、揚力がどうとか説明されても、あんな大きいものが飛ぶなんて、というところから凝り固まった頭は働かず、ただただ身を固くして着陸を待ちます。客室乗務員の方々の優しい笑顔だけが心の救いです。
航空機事故に遭遇する確率は、自動車事故に遭う確率よりずっと低い、というのも、逆に不安感をあおります。私は非常にネガティブな考え方をしてしまう人間ですので、「自分ならその悪い確率に当たってしまうのでは」という方向に思考が流れてしまうのです。