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崇高で美しい人々の姿がここに 乾ルカ (2/5ページ)

2015.8.16 13:30

真夏の青空にそびえ立つ函館はハリストス正教会=2015年6月19日、北海道函館市(乾ルカさん撮影)

真夏の青空にそびえ立つ函館はハリストス正教会=2015年6月19日、北海道函館市(乾ルカさん撮影)【拡大】

  • 町内会の夏祭り、年に一度のハッピ姿で気合を入れる乾家の愛犬・まるが北海道の四季をお伝えします=2015年8月2日、北海道札幌市(乾ルカさん撮影)
  • 「墜落遺体_御巣鷹山の日航機123便」(飯塚訓著/講談社+α文庫、853円、提供写真)
  • 作家の乾ルカさん。父親を見送って、作家としても心境の変化が生まれた。「今まで死者の思いを書いてきましたが、残された人間の『悔い』を書きたいですね」=2015年6月9日(塩塚夢撮影)

 また、飛行機に乗ることを過剰に恐れるのは、若いころの記憶のせいもあるかもしれません。日航機123便の墜落事故。あの夏、連日の悲しくショッキングな報道の数々を、なぜ忘れることができるでしょう。

 真摯に遺体と対峙

 日航機123便の事故を取り扱った作品は数多くありますが、中でも『墜落遺体 御巣鷹山の日航機123便』(飯塚訓著)は外せない一冊です。読んだことがある方、読んだことはなくとも、タイトルは見聞きしたことがある方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。

 本書は、機体にどんなトラブルが発生し、どういう飛行経路をたどって墜落に至ったのかといった、事故そのものに焦点をあてては書かれていません。著者の飯塚訓さんは、事故当時群馬県の警察署におられ、事故に遭われた遺体の身元確認の責任者をされました。『墜落遺体』はその身元確認作業の壮絶さ、作業現場の過酷さ、身元確認に訪れる遺族の慟哭(どうこく)といった角度から、事故の悲惨さを浮き彫りにした、稀有(けう)で素晴らしいノンフィクションです。

運ばれてくる遺体の描写

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