【BOOKWARE】
ぼくの仕事は一言では説明できない。書いたり作ったり、集めたり遊んだり紡いだりしてきた。遊ぶといっても仕事なのである。だいたい創刊した雑誌が「遊」というタイトルなのだ。大学で教えていたこともあったが、先生でいるのが嫌で、みんなで学びあう場を創りたくなって始めたのが「イシス編集学校」だった。この特異な学校が2015年に15周年を迎えたので、一冊の本にした。『インタースコア』(春秋社)という。
イシス編集学校のイシスはISISと綴る。これは古いエジプト神話の再生の女神の名でもあって、かつ“Interactive System of Inter Scores”の略にもなっている。編集術とはさまざまな領域に出入りする情報や知識をインタースコアして再生していくもので、インタースコアこそは、ぼくが長年かけて組み立ててきた編集方法を如実に象徴するキーワードなのだ。それで本のタイトルにした。530ページの大冊になった。
『インタースコア』にはイシス編集学校の15年ぶんの出来事が詰まっている。とくに300人以上の師範や師範代の体験が熱く報告されているところがミソで、きっと学校事情のことを何を知らない諸姉諸兄がページを繰って見ても、大いに参考になるはずだ。