【アートクルーズ】
会社員らが集めた美術品146点を一堂に展示する「サラリーマンコレクターの知られざる名品 わの会」展が、平塚市美術館で開かれている。著名作家の回顧展などに「個人蔵」として借りることはあっても、個人(団体会員)の収集品をまとめて公立美術館が展示するのは初めての試みだ。確かに統一性やテーマ性には欠けるが、作品に対するコレクターの愛情が感じられ、もともと「美術」というものが、人々を楽しませたり、癒やしたりするために制作されていたことを思い起こさせる。
「資産として見ていない」
出品しているのは、NPO法人あーと・わの会(会員約70人)のメンバー33人だ。会の法人登録は2010年だが、任意団体から数えると13年目にあたる。これまで「わたくし美術館」など私設美術館やギャラリーでコレクション展示を行ってきたほか、「放談会」と称して、持ち寄ったコレクションのエピソードなどを紹介、鑑賞し合っている。