予想以上の審査遅れ
これまで規制委に審査を申請したのは、計16原発26基。審査は2013年7月に始まり、2年半を経過して合格したのは川内、高浜、伊方の3原発のみだ。公開の審査会合は今月8日で計316回を数えたが、審査は予想以上に遅れている。
川内原発に続いて再稼働が予定されているのは、高浜3、4号機。15年12月、福井地裁が4月の運転禁止決定を覆し、地元同意も得られていることから、早ければ今月28日にも再稼働を果たす。
伊方3号機もすでに地元同意が得られているが、機器や設備の設計を記した工事計画や、運転体制などを定めた保安規定の認可審査が残っており、年度内に再稼働できるかが勝負だ。