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IAEA、規制委を聴取 22日に暫定評価公表 進まぬ原発再稼働 「廃炉」選択も (4/5ページ)

2016.1.12 08:00

重大事故を想定し、可搬式注水ポンプなどで原子炉を冷却する訓練が行われた=2016年1月11日午後、福井県大飯郡高浜町、関西電力高浜原発(鈴木俊輔撮影)

重大事故を想定し、可搬式注水ポンプなどで原子炉を冷却する訓練が行われた=2016年1月11日午後、福井県大飯郡高浜町、関西電力高浜原発(鈴木俊輔撮影)【拡大】

  • 審査申請済みの16原発=2016年1月11日現在。※丸数字は号機。★は東京電力福島第1原発と同じ「沸騰水型軽水炉」

 福島と同型は停滞

 これまで合格したのはすべて加圧水型軽水炉(PWR)で、福島第1原発と同じ沸騰水型軽水炉(BWR)の審査の遅れは著しい。

 難航の理由は、新基準で義務付けられた、事故時に格納容器の圧力を下げる「フィルター付きベント(排気)」だ。BWRは格納容器が小さく、危機的状況に至るまでの時間が短いため、再稼働と同時に設置されていなければならない。国内原発にはなかった設備で、安全性の認定に時間がかかっている。

 BWRの中でも、審査の準備が整っており、安全対策設備も充実している東電柏崎刈羽6、7号機(新潟県)が優先審査に選ばれているが、新たな課題が浮上。敷地内の防潮堤などの下を通る破砕帯(断層)に過去にずれた痕跡が見つかり、規制委がデータなどの追加提出を求めた。

「40年規制」の難題

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