宝塚大劇場で2月1日まで公演中の宙組「Shakespeare~空に満つるは、尽きせぬ言の葉~」の場面。東京宝塚劇場では2月19日から3月27日まで公演予定=2015年12月30日、兵庫県宝塚市(竹川禎一郎撮影)【拡大】
再演と新作の比率が7対3で、演目の幅はより広げていく方針。そのため、系列でOGたちも所属する梅田芸術劇場との連携も強化している。
ニューヨークにある梅田の拠点でいち早くトレンドをつかみ、有望コンテンツの権利を抑え、国内で上演する機会もうかがう。「ブロードウェーは厳しい世界。だが現地の関係者には、舞台を日本に持っていって成功したいとの思いもある」。理想は「ワンソフト・マルチユース」。グループ内に宝塚と梅田の2つの組織、東京と宝塚に2つの専用劇場とバウホールを抱え、「演目次第で使い分けられる」と近い将来での実現を目指す。
とはいえ全ての原点は「人にある」(小川理事長)。多様化する演目をこなす人材の育成に向け、6~8月には各組の若手選抜メンバーによる歌のワークショップ公演をバウホールで開催。座付きの作曲家や演出家も新たに採用、衣装を含むスタッフも、全て自前という特性が宝塚らしさを生む。「それが宝塚の『ルパン三世』になり『るろうに剣心』になる。その体制は崩すことはない」
102周年のその先へ。宝塚歌劇団は、伝統を守りながら進化を続けている。(文:藤沢志穂子/撮影:竹川禎一郎/SANKEI EXPRESS)