ブランドミカン「小太郎」を手にする中岡康文さん=2015年12月26日、愛媛県八幡浜市(共同)【拡大】
意外なニーズに目を付けた産地もある。北海道帯広市など十勝地方で作る長芋は漢方薬と位置付けられ、台湾や中国移民の多い米国に輸出量を伸ばす。
ユズが特産の徳島県那賀町職員は「フランス料理に合うと好評。欧州輸出に生産が追いつかない」と話す。
強さを見せる地域の生産規模は必ずしも大きくなく、中山間地も多い。政府が推進してきた大規模化や機械化を進めにくい環境で、小回りの良さを生かし、人の手をかけていいものをつくろうとしてきた姿勢が高評価につながっている。
日本勢同士で競争
一方で、海外では日本勢の産地間競争も起き始めた。大分県は、韓国で日本産木材の需要が高まったことから港湾を整備し、乾燥の行き届いた質の良いスギ材の輸出に力を入れている。一方、先行輸出していた「対馬ひのき」の長崎県対馬市の担当職員は「韓国側で日本の木材がだぶつき始めた」と漏らす。