記者会見で閣僚辞任を表明した甘利明(あまり・あきら)経済再生担当相=2016年1月28日午後、東京都千代田区(宮崎瑞穂撮影)【拡大】
甘利明(あまり・あきら)経済再生担当相(66)=衆院神奈川13区=は28日、週刊文春が報じた自身や秘書の金銭授受疑惑の責任を取って辞任した。甘利氏は記者会見で、千葉県内の建設会社から大臣室と地元事務所で現金計100万円を受け取ったと認めた上で、現金は政治資金として秘書に適切に処理するよう指示したと説明した。第2次安倍晋三政権発足当初から閣僚を続けてきた甘利氏の辞任で政権運営が打撃を受けるのは必至だ。安倍首相は甘利氏の後任に石原伸晃(のぶてる)元環境相(58)を充てた。
甘利氏は会見で、2013年に地元事務所の秘書が建設会社側から500万円を受け取り、このうち300万円は秘書が個人的に使っていたと明らかにした。疑惑報道により国会審議に支障を来しかねないとの認識を示し、「安倍政権の足を引っ張るのは耐え難い」と強調。その上で「国会議員としての秘書の監督責任、閣僚としての責務、政治家としての矜持(きょうじ)に鑑み、閣僚としての職を辞することを決断した」と述べた。議員辞職については否定した。
甘利氏の辞任を受け、安倍首相は27日夜、官邸で記者団に対し「任命責任は私にある」と陳謝し、「安倍政権は経済再生、経済最優先で取り組んできた。一刻の停滞もあってはならないと考え、直ちに後任を決定した」と述べた。