金融市場では中国の通貨「人民元」安が一段と進むとの観測が広がっている=2016年1月8日、韓国・首都ソウル(ロイター)【拡大】
ゆうちょ銀行で預入金額が最も多い「定額貯金」の金利は1日現在、期間6カ月以上3年未満で年0.035%、3年以上が0.04%となっている。出し入れがしやすい「通常貯金」は0.03%で、大手銀行よりも金利が高く設定されている。
りそな銀行、横浜銀行などは定期預金の金利引き下げを既に決めており、SMBC日興証券の末沢豪謙金融財政アナリストは「ゆうちょ銀行も金利を引き下げる可能性は高い」と話す。
ゆうちょ銀行は2015年9月末時点で、約92兆7736億円の国債を保有し、運用資産に占める割合は45.2%に上る。利回りが低下した国債の保有残高を減らそうにも、ほかに安定した運用先を見つけるのは困難だ。
保有する国債のうち、満期まで1年以内が約13兆円と国債全体の約14%を占める。再び国債に投資すると現在より低い利回りになる。国債に投資せず、ゆうちょ銀行も対象となっている日銀の当座預金に預けると、マイナス金利で0.1%の手数料を取られる恐れがある。(SANKEI EXPRESS)