北朝鮮のミサイル発射に備え石垣港に到着し、輸送艦「おおすみ」から降りるPAC3搭載車両=2016年2月6日午後5時12分、沖縄県・石垣島(共同)【拡大】
≪奇襲効果狙いか、天候考慮か≫
北朝鮮が突然、事実上の長距離弾道ミサイルの発射通告期間を7~14日に前倒しした背景には、奇襲効果を高める狙いや、天候状況などさまざまな事情がありそうだ。北朝鮮はこれまでも、「打ち上げ予定期間」を土壇場で変更したケースがある。2012年12月のミサイル発射の際は、12月10日~22日に「地球観測衛星」を打ち上げると発表しながら、初日の10日に「技術的欠陥が発見された」として予定日を29日まで延長。しかし実際に発射したのは2日後の12日で、「発射は先送りされた」とみていた国際社会を驚かせた。今回も突然の変更で、金正恩(キム・ジョンウン)体制の“予測不能性”を高めようとした可能性がある。
また発射の成否は天候に大きく左右されるが、ラヂオプレス(RP)などによると、東倉里の発射場がある北朝鮮北西部は8、9日と12日が「曇りのち雨、雪」で、7日と10、11日は「晴れ」「晴れのち曇り」と予想されている。
発射場に「金第1書記の参観台が設置された」(韓国紙、朝鮮日報)との情報もある中、早ければ7日に発射することを決断した可能性もある。
発射を早める理由の一つに、燃料の性質上、数日以内に発射しなければならない事情も指摘されている。もっとも、「発射する」と見せかけて、なかなか発射せず、国際社会を翻弄する可能性もないわけではない。(ソウル 藤本欣也/SANKEI EXPRESS)