金正恩第1書記には、米首都も射程に収めるミサイルの開発を成功させ、「核抑止力」の向上を誇示する思惑もある。最終目標は、米国との平和協定締結による自らの体制保証だ。
金第1書記が米国に対する「核抑止力」の完成を目指している以上、1月の核実験や今回のミサイル発射の結果を受け、追加実験・発射を行う可能性は高い。韓国軍の李淳鎮(イ・スンジン)合同参謀本部議長は7日、「潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)を試射する可能性もある」との見方を示している。
北朝鮮が軍事的挑発をやめない背景には、中国の影響力低下がある。金第1書記は1月、中国に事前通知せず核実験を強行。今月5日以降、習近平国家主席が韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領、オバマ米大統領と電話会談し調整に乗り出すと、その直後にミサイルを発射した。
かつては血盟関係とされた中朝両国だが、もはや中国にも北朝鮮への影響力を期待できない状況にある。(ソウル 藤本欣也/SANKEI EXPRESS)